DIYを始められる方が最初に持っておくと良い電動工具についてお話しようと思います。
「電動工具」と聞くと、「プロが使う高度な機械」という印象を持たれるかもしれません。
しかし、DIYブームで様々な工具が発売され、値段も数千円から購入できるので、気軽に手に入る存在となってきました。
我々は、木造の中古住宅をリノベーションして暮らしています。
原則はプロへ依頼しましたが、できることは自分たちでやろうと思い、最初は手探りで工具や部品を選んでいました。
DIYを初めて4~5年経ち、最初に買って良かったもの・いらなかったものを紹介します。
※想定する作業は、壁や床に木を張ったり、家具を作る等の大工作業をイメージしてください。細かい部品類や、塗装・左官については次回紹介します。
上の写真は、クサノユカリの道具箱(抜粋)
必須→〇 少し慣れたら→△ 不要・たまに使う程度→×
【〇 ドリルドライバー】
コード式のドライバーを、ホームセンターで購入しました。
ホームセンターのオリジナル品で、3000円ほどだったと思います。
プロ仕様だとコードレスもありますし、値段もピンキリです。
まずは安いものを買ってみて、使い慣れてきたら、少しいいものを買ってみてはいかがでしょうか?
使い方は簡単で、手回しのドライバーが電動になったイメージです。
初めて使った時、「便利だ・・・!」と感動したものです。
ドリルドライバーで行った作業は、「外壁や内装の下地取付・ボード張り・部品取付、机などの組み立て 等々・・・」ねじ締めだけではなく、穴をあけたり、材料を混ぜたり、先端の部品を取り換えるといろんな使い方ができます。
書ききれないほどお世話になりました(3000円以上の働き...ありがとうドライバー)。
今も、組み立て家具や棚の増設等、けっこう使っています。必須です。
【〇 延長コード】
工具ではないのですが、必須なので特別出演。
コード式の電動工具を使っていると、コード短い問題が多発します。
広い範囲の作業は効率化が大事なので、延長コードは必須です。
普通の延長コードだと、長さと強度がイマイチで、ソケットが外れやすいものもあるので、工事用のコードを購入されることをオススメします。
工事用は長い(5m以上あるものがほとんど)、強度がある(土足で踏んでもある程度は大丈夫)、ソケットが抜けにくいです(4~5年使っていますが、全く問題ありません。)。
ホームセンターや、ネットショップ(モノタロウ等)で販売されています。
値段は数百円から購入できます。
カラー展開がポップです(多分、現場で目立つようにかな?)。お好きな色を選ぶ楽しみもありますよ。
【△ 丸ノコ】
丸ノコは、円盤に超硬チップのついた「チップソー(=刃)」を回転させることにより材料をまっすぐ切断できる電動工具です。
△の理由は、扱いが少し難しいことと、使い方を誤ると大怪我につながる為、たくさんの木材を切ったり、合板等の硬くて厚い木材を切りたいという事が無ければ、一旦無くても良いかなと思います。
又、「合板1枚だけ切りたい」という時には、ホームセンターで1カット20円ほどで切断してくれるサービスもあるので、活用の価値ありかなと思います。
【△ インパクトドライバー】
ドリルドライバーと似た名前ですが、特徴が違います。
まず、パワーがあります。インパクト(衝撃・打撃)という名前の通り、回転と打撃の機能を持っています。
固い材料へのねじ締め等、パワーを必要とするところに向いています。
後、大抵コードレスなので、コンセントが無い場所や高所作業には向いています。
1つ、気になるのが音です。
パワーがある分、締め付けるときの音がかなり響きます。
工事現場の定番ですが、現場では他の作業音も大きいし気にならないですが、家でDIYをやる=工事現場ではないので、「バリバリバリ!」と爆音に聞こえます。
後、女性や力の弱い方だと、扱いが難しい(振動がすごい)かもしれないです。
【△ サンダー】
電動やすりの事を示します。木材のささくれや、荒い表面を整えるのにとても便利な工具です。△の理由は、粉じんと音。
DIYだと自宅での作業が多いと思います。家の中でサンダーを使うと、一瞬で部屋中が粉(=木くず)まみれです。大惨事ですよね。
お庭や駐車場、汚れてもいい場所があれば、良いですが、限られたスペースでの作業や汚れが気になる場合は、紙やすりで頑張ってみてはいかがでしょうか?
【× ディスクグラインダー】
様々な素材を研削できる電動工具です。DIYでは、硬いもの(鉄・プラスチック)の切断や、錆を研磨する等です。
便利な工具ですが、「塗装だけ・家具だけ・木材で大工作業程度」といった作業の場合に出番が無いので、初めは要らないとの事で、△としました。
【× トリマー】
ビットと呼ばれる刃を備えた先端工具を回転させて、木材を切削する電動工具です。DIYでは、建具(ドア)や家具で、ガラスをはめ込む溝を作ったり、といったところでしょうか。
便利ですが、無くても困らないので、レベルアップして、ドアや家具を作る時で十分だと思います。又、最近はホームセンターで工具の貸し出しも充実してきたので、とりあえずレンタルでも十分かなと思いました。
またまた長くなりましたが、ざっと電動工具偏を紹介しました。
あくまで参考ですが、これからDIYをはじめられる方の参考になれば幸いです。
クサノユカリ建築設計室では、設計依頼はもちろん、「一部分だけ自分で仕上げてみたい」「自分で棚を作ってみたい」等のDIY欲にも柔軟に対応いたします。
お気軽にお問い合わせください。
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