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house in Kamishichiken

LisbonとTokyoから来た夫婦は、京都最古の花街・上七軒で京町家を手に入れ、リノベーションの為に私たちを雇いました。
私たちはこのトータルプロジェクトにとても愛情を持って取り組みました。構想から実現まで、夫婦のアイデアを取り入れながら、空間を一から作り上げていきました。
1階には浴室はなく、水回りは各所に経年劣化が見られた為、和室以外は全面的に改修しました。2階は和室が綺麗な状態で残っていた為、劣化部分の補修程度にとどめて、現状の意匠を維持しました。
新たに設ける空間には、京都の深草土を使った塗り壁やパーケットフローリング・モルタル・タイル等、経年変化を楽しめる素材をメインに、既存の空間にうまく溶け込むようなインテリアとしています。
又、改修前は敷地目一杯に建物が建っていた為、室内の採光が不十分であったため、1階の一部を撤去し、新たに庭を設けています。
我々が手を付けなかった和室の壁は、夫婦で仕上げの表面をわざとそぎ落とすことで、中塗りの漆喰が姿を現し、独特で美しい表情を見せています。

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